■ 隣のペット
桂 大枝様


 その日も、いつもの他愛無い会話になるはずだった。夏の終わりの、ある新興住宅地。
 実加は、明るい声のTELに呼び出され、隣の志賀家を訪れる。
 パタパタとスリッパが駆ける音がして、玄関ドアから顔を覗かせた、女性。
 志賀麻里子。会社役員の、妻。地区の女性部会会長も勤める、美しく聡明な女性。
 それなのに飾るところも無く、同性にも好かれる。
 普通のサラリーマンの妻である実加も、素直に憧れていた。
 仲良くなって、普段から家に呼んでもらえるようになって。
 そんな午後のひと時に、ささやかな喜びを感じ始めていた、ある日。
 麻里子の入れたレモンティーに、温度以上のぬくもりを感じた、午後。
 不意に麻里子が指差した扉に、何気なく視線を向けた、刹那。




「ね、かわいいでしょう?この子ったら人なつっこくて……ほら、うにちゃん。実加さんにごあいさつなさい」

 実加の戸惑いの表情を知ってか知らずか、麻里子は曇り一つない笑顔を浮かべ、そのひざの上でその『うにちゃん』なる物体はどこから出したか分からない声で、みゅー、と鳴いた。

「はい、うにちゃんよくできましたー♪」

 撫でている。よりにもよって麻里子はそのグレーでぬめぬめしていて、さらには直径4cm、長さ10cmほどの柔突起を何本も持つ怪物体を気にせず撫でている。
 ナマコ10数匹を使って、学会から追放されたマッドサイエンティストが作ったような、と実加が主婦にあるまじき想像をしてしまうほど、その外見は気味悪かった。

「あ、あの……」

 意を決して、実加は尋ねてみる。

「それ……いや、あの、うにちゃん、でしたっけ……?」
「ええ、そうよ」

 うわ。まだ撫でてる。

「えっと、うにちゃんって……イ、ヌ?ネ、コ?」
「バカねー麻里子さん。うにちゃんがイヌやネコに見える?」
「あ、やっぱり……そうですよねー」
「トカゲとか、ヘビとかでしょ。よくわからないけど。ほら、海のウニに似てるからうにちゃんってつけたんだけど、ウニって爬虫類でしょ?」

 いや、いやいやいやいや。
 どう考えても、ウニは爬虫類ではない。いや、それはともかく。

「えーと……どこで手に入れたんですか?うに、ちゃん」
「ん?ああ、もちろんペットショップとかじゃなくってよ。この子はね……捨てられてたの、ウチの前に」
「はあ」
「みゅーみゅー鳴いててかわいそうだったから、思わず拾っちゃったわ」

 かわいそう?これが?
 実加の疑問は、さらに増す。これが家の前で鳴いてたからといって、実加なら絶対に拾わない。すぐ保健所に電話、いや、警察さらには自衛隊に……。

「あ、そうそう実加さん。この子、すごく楽しい芸を持ってるのよ。ホント、すごいんだから!」

 そういって、麻里子は立ち上がった。その拍子にひざの上で甘えていた、甘えていた?まあとにかく「うにちゃん」は器用に床に下り、その何本もある柔突起をぐにぐにさせつつ、麻里子を見上げている。

「準備があるからちょっと待っててね、実加さん。うにちゃんもおりこうさんで待っててねー♪」

 足早に麻里子は、廊下へと消えた。
 芸。この謎の生物が、芸?
 そこで実加はハッとする。この部屋に、この奇怪な生物と二人っきりなのだ。

「……」
「みゅ?」
「ひ……っ!」

 ずっと麻里子が消えたほうを見つめていた怪生物うにちゃんが、不意に実加のほうを向いた。
 その柔突起の先端の、ぎょろっとした目玉が実加を見る。

「みゅー、みゅ?」

 その柔突起が、ぐにゅぐにゅ左右に振られている。これがチワワなどであるなら、実加も「小首かしげちゃって、かわいー♪」となるのであろうが、とにかく単に気味悪い。
(こっち見ないでよ、ちょっと。このぶにゅぶにゅ怪物!)
 さすがに声を出すのははばかられるが、心の中ではこっち見ないでコールが渦巻いていた。だが。だが。

「みゅーっ!」
「ひあっ!」

 どこをどうしたのか、うにちゃんは元気よく飛び上がり、ソファーに座る避ける間もない実加のひざ上に着地した。

「うわうわうわうわっ」

 思いっきりはたき落としてやりたい衝動に駆られた。しかしうにちゃんは、こんな不気味ななりをしていようとも隣の麻里子さんのお気に入りのペットなのだ。必死に愛想笑いを作って、ひざ上のぐちょぐちょぬちゃぬちゃ生物に微笑みかける。

「みゅ、みゅ、みゅ、みゅ」

 その作り物の笑いに好感を抱いたのか、うにちゃんはひざ上から遠慮なく実加の上半身を駆け上がり、そのグレーの濡れた体を実加の首筋にぴったりと沿わせた。
(く、臭っ!)
 見た目ほど生臭いわけではない。だが、生まれてこのかた嗅いだことのないスメルが、実加の嫌悪感を倍化させる。 
 さすがに実加も腹を立てた。服にそのスメルが移るわ、ぬめぬめが移るわで、最悪。麻里子がいない間に懲罰を食らわそうと右手を振り上げた、瞬間。

「みゅー」

 柔突起の一本が、そのナマコのような一本が伸びた。伸びただけならいいが、よりにもよってその先端は、恐怖にこわばっていた、実加の口に。唇に。

「んーっ!」

 口に、入って来たのだ。うにちゃんが。うえっ。
 目玉がついている柔突起とは違い、いや同じような見た目なのに、その先からは、うにちゃんのナマコみたいなのからは、イソギンチャクみたいなのが。ぐちゅぐちゅと。ぐにゅぐにゅと。
(ちょ、ちょっとこれ、なにーっ!?)
 口の中に入って来た、細い粘着質のイソギンチャク的うねうね千本。それが、実加の舌をうねうねと、ぐちゅぐちゅと。

「ん、んっ、んふっうんっ!」

 ナマコ本体が、伸びたり縮んだり。遠慮なく実加のノドを突く。で、イソギンチャク部分は、実加の舌をまさぐる。
(やんっ、これって……私、うにちゃんにお口に犯されてるっ!?)
 で、実加は感じる。さっき首筋で嗅いだ、あの奇妙なスメル。それが口の中で濃く広がる。スメル広がる。

「あら、うにちゃん!もう実加さんにおイタしちゃってるのー?」

(助けて、麻里子さん……って、あれえ!?)
 麻里子、全裸で登場。大きなおっぱいをゆさゆささせて、腰をくねくねさせて実加とうにちゃんに近づいて来る。

「ほらあ、うにちゃんの芸、すごいでしょ?」
「みゅーっ!」

 褒められて喜んだような、うにちゃんの発声。
(え?え?え?これのどこが、芸?)
 まだナマコ体を咥えさせられたままの実加は、その抗議を口に出せない。

「あんっ、もうあの匂い出しちゃってるのね……実加さんがぐちょぐちょになっちゃっても知らないわよ、うにちゃん。うふふっ」

 鼻をくんくん鳴らすしぐさの、麻里子。それって、あのスメルのこと?口の中の、このスメルのこと?

「その匂い嗅いじゃうとねぇ……うふん、すごく、エッチな気分になっちゃうのよ」
「みゅみゅみゅ♪」

 嬉しそうな鳴き声に同調して、実加の口内ナマコは押して引かれて、グラインド。

「ん、んんーっ!」

 で、そう呻いてみて実加は感じた。頭がボーっとして、霞んでいくのを。これが、うにちゃんスメルの力?

「でもダメよ、うにちゃんを独り占めしちゃ。それに、うにちゃんの芸はお口くちゅくちゅだけじゃないのよ……」
「みゅー」

 よくしつけされている。うにちゃんはその麻里子の声を合図に、実加の口からナマコ部分を抜き去った。

「んっ……はあ、はあ、はあっ」

 咥えさせられた時には、嫌悪しか感じなかったうにちゃんの太い柔突起。なのに、口の中からそれが消えたとたん、実加は。
 普段は、旦那さんのもろくに咥えないのに。うにちゃんのは、しっかり咥えてて。

「うふん。じゃあ、今度は私に芸をして見せてね……さあ、こっちよ、うにちゃん」

 先ほどまで座ってた向かいのソファーに、その全裸の白い躰を横たえる麻里子。午後の陽射しに、黒い茂りが眩しい。

「あ……っ」

(ああ、麻里子さんの躰って……エッチだぁ)
 実加、見惚れる。ちょっと年上の、麻里子さんに躰に。

「みゅ、みゅーっ」

 うにちゃんが、そのグレーの身体をソファーに乗せたことで、麻里子の白い身体はさらに淫靡に見える。そう、あの10数本のナマコ部分が、麻里子の全身にゆるゆると絡み始めたのだ。伸縮しながら、ぬらぬらしながら。

「みゅっみゅみゅー!」

 長さに限界はないのか。うにちゃんの柔突起は、どんどん伸びて麻里子の裸体に絡み付いていく

 ぼいんぼいんのおっぱい。
 後れ毛の首筋。
 肉付きのいい腰。
 尻の谷間。
 熟女スキー垂涎の生ふともも。
 ぷりんぷりんの足指。
 へそ。
 そして、赤い唇。
 
 麻里子の躰に大方絡みつき終わったうにちゃん。雄たけびを上げるように高らかに。

「みゅーっっっっっ!」
「うんっ、んふう。ステキよ、うにちゃん」

 嬉しそうにナマコ体の先端の、イソギンチャク部分を舌先で舐める、麻里子。それは、見ている実加には大層いやらしく思えて。

「ねえ、実加さん……あなたも、お洋服脱いでいいのよ。うにちゃんと、楽しみたくないの?」
「ひ、や……っ、え、遠慮しときますっ!」
「あらそうなの、ざーんねん。ムリしなくて、いいのに。うふふっ」

 見透かされちゃってる。やはりあのうにちゃんスメルの影響か、全身が熱を持ったように火照り、のどが際限なく渇いていくのを、実加は自分で感じている。それから、それから、あの場所も。
 はい、濡れてる模様です。

「じゃ、うにちゃん。とりあえず私と楽しみましょうね。じゃ、お・ね・が・い♪」
「みゅ♪」

 可愛い声を上げて、うにちゃんの柔突起たちが一斉に蠢動を始めた。

「あうううんっ!」

 表現できない歓喜の喘ぎを上げる、麻里子。

 おっぱいに絡みついたナマコ体は、柔らかそうな麻里子の乳肉をぐいぐい揉みしだく。当然のように先端はイソギンチャク部分をぬめぬめさせて少し大きめの乳輪、その頂点のやはり大きめ乳首を弄り倒している。
 首筋に這ったナマコ体は、あのうにちゃんスメルをぷんぷん発散させつつ、粘液でてらてらと白い肌を光らせていく。
 腰を蠢くナマコ体は、他の部分に比べちょっと遠慮がちに、表面のすべすべ感を楽しんでいるようだ。
 尻の谷間でぬめるナマコ体は、なぜか丹念にぬらぬら粘液を多めに分泌させて、柔肉を掴みしだく。
 生ふとももを戒めるナマコ体は、麻里子の肉をまるで新しい肉製品であるかのように歪めさせている。
 へそと対峙するナマコ体は、ただ一本のみでその小さき穴を何度も何度も穿っている。なにかの擬似行為のように。
 赤い唇に深く侵入したナマコ体は、ずぼずぼと遠慮なく人妻っぽい赤い唇を陵辱する。激しく、往復。きっと先ほど実加がされたように、舌をイソギンチャク部で絡め痺れさせているに違いない。

(うわ、うわ……っ、すごい、ぬめぬめ!)
 それはもう、麻里子全体が光っているように見えて。目の前で繰り広げられている世紀末的エロシーンを、実加は熱心に眺め始めていた。濡れた、瞳で。

「んっ、んちゅうっ、んむむむむむーっ!」
「みゅ、みゅ、みゅ、みゅ、みゅ、みゅ」

 うにちゃんも嬉々として全身を這いずり回る。ぬめった粘液をまぶし続ける。これでもかこれでもかとナマコ体を伸縮させる。
 麻里子の赤い唇から洩れる声は、実加が聞いててもおかしくなるくらい色っぽく。気づけば、部屋に充満する濃いうにちゃんスメル。
(なんで……熱いよ、麻里子さんとうにちゃん見てるだけで熱いよぉ……欲求不満なんかじゃないのに!ウチのダンナ愛してるのにっ!)
 心の中の告白はもちろん市役所で一所懸命市民の苦情を聞いてる実加の夫には届かず。さらにはその反動で、自分の躰がおかしくなっていく。
 実加自身がコントロールできない、着衣の上からの愛撫。胸、脚と脚の間。で、その自分の手がもどかしいのもどこかでかすかに感じている。

「んふうっ!うんっ!ん、ちゅうっ!」

 風俗嬢さえしないような淫猥な音を立てつつ、麻里子はうにちゃんのナマコ体をしゃぶっている。しゃぶり倒している。
 うにちゃんも負けじと、おっぱい首腰尻生ふとももへそ唇と、猛烈な勢いで蠢動し続ける。
(すごいよぉ……エッチすぎるよ麻里子さんにうにちゃん……ああっ……あ、あ?)
 潤んだ目の実加が気づいた、うにちゃんの変化。それは、腰と尻に這っていた3、4本のナマコ体。
 その先端のイソギンチャク部や周囲から、滴るほどぬめぬめ粘液が分泌されている。それは明らかに目的をもって。粘液が滴り、流れ、辿り着く先は当然。

「んんんんっ……んはあっ!」

 なにかを悟ったように、麻里子がぽんっ、といい音を立ててうにちゃんのナマコ体を口から離した。

「うにちゃん……いいわ、私も、すごくシたいの……!」
「みゅ、みゅー」

 完全に意思の疎通ができている。素晴らしいペットと飼い主の信頼関係。で、もう実加は完全にうにちゃんスメルにやられて、うにちゃんが気味の悪い怪生物だとは思えない。いや、むしろ。そう、むしろ。

「来て、うにちゃん。私のあそこにうにちゃんのぬるぬるぐちゅぐちゅ、挿れて……っ!」
「みゅーっ!」

 3、4本のうち、2本が明らかに身を固くした。それが横たわる麻里子の脚と脚の間に、前と後ろから迫る。近づく。触れる。

「あふううっ!2本も、入って、来るうぅ……っ!」

(挿れちゃった……麻里子さん、うにちゃんをあそこに……え、でも、2本……って、ことはっ!?)
 ごく普通の恋愛をしてごく普通の結婚をして、ごく普通のセックスライフを経て来た実加にとって、後ろに狙いを定め侵入したナマコ体のゆくえを想像し、さらに躰を火照らせた。

「あうううんっ……いいわ、うにちゃん!オマ○コも、お尻の穴も、固いのっ……い、いひっ!」

 そう。お尻に入れてと命じたわけでもないのに、うにちゃんは麻里子のお尻に入れた。いや、入った?
 それはともかく、それは麻里子とうにちゃんが普段から2本挿しを楽しんでいるという事だ。麻里子の言う「芸」の奥深さに、実加は火照る火照る。

「あう、あうっ……いいわ、うにちゃん最高よっ、あう、いいっ!」

 当然2本は勢いよく前後運動を続けている。そして、その他のナマコ体はそりゃあもう遠慮なく麻里子の躰にぬらぬら粘液を降らせながら、くねって絞って回して弾いて。ついでにイソギンチャク部でぬらして舐めて。舐めて?
 麻里子も、うにちゃんの柔突起に全身を縛られているのに、ぬめって光る豊満な肉体をぐいぐいくねらせて身悶える。特に腰、尻。

「ん、ん……っ」

 うにちゃんスメルの効果絶大。実加の手は自分を愛す手に。
 左手は麻里子よりは少し小ぶりな乳房を、右左まんべんなく。サマーセーターとブラジャーが、これほど厚く感じた事はなかった。で、きっと頂点の桃色突起は。
 右手は、そこにあるものが感じているとてつもない寂しさをほんの少しでも埋めようと、必死に動いて。それはもう必死に。スカートとショーツが、これほど厚く……以下同文。で、きっと中央の紅色突起は。

「……みゅ?」

 そんな実加の様子を、あの目玉つきナマコ体は目ざとく見つけた。

「みゅみゅみゅ〜!」
「……えええ!?」

 気づいた時には、実加の紅潮した顔の目の前に、目玉つきナマコ体ともう2本。霞がかった思考がそう思わせたのか、ナマコ体の目玉は、にんまりと笑った。

「ひ、あっ!」

 2本のうち1本が、するっとサマーセーターの中に侵入して来た。辿り着いたのは実加の左のおっぱい。その時揉んでなかったほうのおっぱい。したたかな計算?

「あ、うん……っ!」

 うにちゃんの柔突起は、ブラを突破ししっかりと実加のおっぱいに巻きついた。そのままぶいんぶいんと締め上げる。まるで大男に本能のまま揉みしだかれてるよう。

「あふ、あうううんっ!」

(やだやだやだやだ……っ!うにちゃんにおっぱい揉まれてる、揉まれまくってるーっ!)
 奇っ怪な多柔突起ナマコイソギンチャク合体式ぬるぬるうねうね生物に胸を揉まれて、かなり感じちゃってる実加。で、実加をかなり感じさせちゃってる奇っ怪な多柔突起ナマコイソギンチャク合体式ぬるぬるうねうね生物はさらにさらに。

「い、ひいいいいいいっ!」

 イソギンチャク部が、吸い付いた。柔く勃起した、桃色肉突起に。揉む。吸われる。その上イソギンチャクの細長いパーツは乳輪の小さなぽつぽつまでもつんつんとつついて来る。

「あんん……っ、なに、うにちゃん、あふっ……実加さんにいたずら始めちゃったのぉ?……うにちゃんも、若い娘のほうが好きなのぉ……?やんっ、私のオマ○コもお汁の穴もずっとずっと強く突いててっ!」

 麻里子の声。濡れた目を、声のほうに向けた実加。実加は、それはもう激しく躰を振るっていた。後ろから前からずんずんっと責めてくるうにちゃんのナマコ体。きっと膣内では、イソギンチャク部がいろんな場所をこれでもかこれでもかと撫で回しているに違いない。で、麻里子はそれに腰を振っているのだ。
 実加の目に、弾ける液体が見える。うにちゃんのぬるぬる粘液か。それとも麻里子の溢れる女の人汁か。でもきっと、それは二つが混じったもの。

「いいのぉ……?実加さん、うにちゃんにおっぱい触られて、気持ちいいのぉ……?」
「ん、くっ……い、い、い、い、い、い……いい、かもっ」
「みゅー♪」

 顔のすぐ近くで、うにちゃんが鳴いた。嬉しそうに。乙女心の分かるヤツ、うにちゃん。
 だから、実加が次に望んでることもすぐに分かって。残ってたナマコ体、駆使。

「ひい、んんんっ!」

 乗せられていた実加の右手を軽く弾き飛ばす勢いで、ナマコ体はスカートの中に突進して来た。目的地は当然、当然。

「やっ、やっ、やっ、やあーっ!」

 つんつん、つんつん。敏感になっちゃってる部分を強く、あるいは弱く突っつく。高等テクニック、じらし。目の前のうにちゃんの目玉は、もうさっきよりえらくニコニコ。

「ああ……んっ!やだぁうにちゃん、実加さんの事おイタしちゃってて、私のオマ○コに入ってるの動いてないわよ、もうっ!」
「みゅー?」

 麻里子の色っぽいねだり声に、うにちゃんも申し訳なさそうな声。自由自在のナマコ体を10数本も持ってるのに、やはり気持ちはあたふたするらしい。意外と繊細な奇っ怪生物うにちゃん。しかし男らしいぞうにちゃん。

「……もう!じゃあうにちゃん、私と実加さん、いっしょにエッチな事して。ね?」

 立ち上がるそぶりを見せると、うにちゃんは麻里子の躰から一斉にナマコ体を引き上げた。ぬる、ぬる、ぬる、ずぼ。
 特にあの場所に深く埋め込まれていたナマコ体及びイソギンチャク部はもうぬらぬらてらてら。うにちゃん本人のスメルかぐわしき粘液なのか、麻里子のえっちくてたまらない体液なのか、潤んだ瞳の実加にはちょっとばかり判断が難しかった。

「さっきまであんなに嫌がってたくせにぃ……実加さんも、もううにちゃんのとりこ?」

 オトナの女の囁き。

「うん……もしかしたら、そうかもっ」
「みゅーみゅーみゅー!」

 嬉しそうな声ったらない。

「じゃあ、脱ぎましょ♪ほら、実加さんばんざーい、ばんざーい!」

 まるでちっちゃい子の服を脱がせるように、うにちゃんのナマコ体攻撃にやられ切って力のこもらない実加のサマーセーターをするりと脱がしていく。戸惑いながらも従う実加、可愛し。

「あら……やっぱりきれいなお肌。それにおっぱいも大きい♪隠しちゃうのもったいないから、これも取っちゃいましょうねー」

 多分実加より大きなおっぱいをお持ちの麻里子が「若いってステキ」的な喜びで普通に感激しながら実加のブラのフロントホックを弾いた。まろんっ、とまろび出た肌ツヤ抜群の大きめ乳。

「うわあ、ホントきれい……うにちゃん、実加さんが若いからって実加さんばっかにエッチなことしちゃダメよ」
「みゅーみゅー!」

 確かな返事。もちろん、実加のきれいで大きなおっぱいにも感激しているようだ。目玉をにんまりさせている。

「じゃあ、今度は下ね。よいしょ、よいしょ……ああもう、実加さん力抜けすぎ感じすぎっ!」

 笑いながら麻里子。ぺたんと力が抜けた実加の腰に手を回して困ってる。

「うにちゃん!見てないで手伝って!私とのはじめての時、わたしの服さっさと脱がしてしまったくせに、もう!」
「みゅーっ!」

 またあのナマコ体がぎゅいーん、と実加の身体に伸びて来た。10数本が一気に、実加の身体に取り付く。でも、肌には直接触れないうにちゃん。我慢してるのだろうかうにちゃん。
 ある1本のナマコ体の先から、イソギンチャク部が。それがスカートのホックに近づき、器用に外す。他のナマコ体は腰を持ち上げて、スカートをずらすのに専念している。
(ああ、あんなにぬらぬらしてるうにちゃんが、わたしのスカートおろしちゃってるーっ!そんなことしたら、パンツ、見えちゃう……っ!)
 最初あれだけ嫌がっていた「うにちゃん粘液服に付着」状態。しかし今の実加の色っぽい瞳には「いやらしい匂いがする液体まみれの自分」のほうに気持ちがいっている。うにちゃんスメルの勝利、か?

「あれれぇ……やだ実加さん。もう、濡れちゃってるわよ……これ、うにちゃんのえっち汁だけじゃないわよねぇ?」

 スカートが脱がされて、現れた白い実加のパンツ。人妻パンツ。人妻なのに白パンツ。で、その中心には確かに、すぐに見つけられる濡れ染み。

「うにちゃんに突っつかれる前に濡らしてたんだぁ……わたしとうにちゃんのエッチ見てて「わたしもしてっ!」みたいに。ね、そうでしょ実加さん……?」

 超図星。でもさすがに、それを認めるわけにはいかない28歳結婚3年目麻生実加。

「違い、ます……興奮してたけど、感じてたけど、違いますっ……ぜんぶ、うにちゃんのせいなんですうっ!」

 説得力のない叫びを上げながら、実加はうにちゃん主犯説を主張する。麻里子もうにちゃんも、怒ることなくそんな実加を眺めている。たまらなくえっちな視線で。

「ま、いいけど……じゃ、最後の一枚も脱がしちゃいましょ、うにちゃん。この濡れ濡れの、白いパンティ♪」
「みゅ、みゅーっ♪」

 実加の子供じみた非難など全く気にせず、うにちゃんは目玉以外のナマコ体全てを、白い人妻パンツに迫らせる。迫らせたら、あっというま。
 その部分は、そりゃあもうぐしょぐしょで。うにちゃんがしっかりと待機してるから隠せなくて。いやホントは隠そうと思えば隠せるのだけれど。

「……実加さん、すごいエッチよ。たしかにうにちゃんのせいもあるかもしれないけど、実加さんのここ、すっごいきれい。キラキラ、光ってて……あん、うらやましいっ!」
「みゅー……」

 同じトーンの声。34歳人間女性と、謎の怪生物が同様に感激した、実加のオマ○コ。そして、よりにもよって実加本人は、その声を嬉しいと感じてしまった。いい展開。

「じゃ、じゃ、じゃ、やっちゃいましょう。うにちゃんも、我慢できないでしょ?」

 興奮気味に麻里子が叫ぶ。

「みゅーみゅーみゅー!」

 興奮気味にうにちゃんが答える。

「あ、ああ……んっ」

 で、興奮してる実加。

「今度はバックからして、うにちゃん……まっすぐ、入れて欲しいの」
「みゅ♪」

 床にぺたんと力なく座っている実加のすぐ横で、麻里子が大変麗しい姿勢を取った。うにちゃんに向かって、ボリュームたっぷりなヒップをくねくねと振る。振る。

「ほら……実加さんもお・ね・だ・り。うにちゃんに、愛されたいでしょ?」
「……っ」

 こくんっ、って自然に首が上下。鼻に飛び込んでくるうにちゃんスメル。全身を熱くして、脳に電流を走らせて。再び鼻から抜けるうにちゃんスメル。もう、その頃には。

「ああ……うにちゃん……」

 緩い動作で躰を回転させて、麻里子と同じように全裸の躰を四つんばいにさせる実加。ついでに、動きも同じように。振る。振る。

「さ、実加さん……言っちゃおう?うにちゃんに、おねだりの言葉……ね?」

 34歳人妻の色っぽい囁きに、実加はたまらなく潤んだ瞳を向けた。同じようにお尻振ってる年上美女の言ってることを、なんとなく理解。だから。

「……うにちゃん、入れてぇ……。わたしのオマ○コに、うにちゃんのぬるぬるぐちゅぐちゅナマコ、挿れてぇ……っ!」

 オマ○コだって。旦那にも言ったことない淫語。
 目の前で若い人妻と熟れ始めた人妻の白いヒップがくねくねふるふる。うにちゃん嬉しそう!代われ!

「はい、よく言えました〜♪……じゃ、うにちゃん。わたしもお願い……実加さんと同じくらい、いっしょうけんめい愛してね……」

 麻里子の言葉。お尻の迫力とあいまって、それはうにちゃんに最高の行動力を与える。いや、最初からやる気満々だけれども。

「みゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

 雄たけび。瞬間、10数本のイソギンチャク部付きナマコ体がぎゅいーんっ!と直立。壮観。その頂点で目玉が本日最高のにんまり。

「来てぇ……っ」

 麻里子、振り振り。

「挿れ、てっ……!」

 実加、振り振り。
 もううにちゃんは、待てずに。その10数本のナマコ体を。イソギンチャク部付きナマコ体を。ぬるぬる粘液に濡れたナマコ体を。うにちゃんスメルかぐわしきナマコ体を、二人のあそこに。

「あ、んんんんっ!」
「あは、ん……っ!」

 強烈な挿入感。ごつごつも、ぬるぬるも、うねうねも、実加にはじめての経験。当然、中で激しく蠢き始めたイソギンチャク部も。
 それだけじゃない。躰中に、スメル満点のぬめぬめナマコ体が這いずり回る。
 乳房に取りつきニップをぐいんぐいん締めるナマコ体イソギンチャク部。
 へそを申し訳なさそうにつんつんするナマコ体。
 口に入ろうかどうしようか悩んでいるナマコ体。
 お尻の割れ目をさわさわ撫でるナマコ体。
 見ればやはり、麻里子にも同じようにナマコ体の群れ。唯一違うところといえば、当たり前のようにお尻の穴にナマコ体が侵入しているというところ。

「あひ、いいっ!うに、ちゃん……すごいわ、もっと強く突いて!」

 横を見る実加。そこには、怪生物に全身を絡め取られている女がいた。白い肌は粘液を纏って艶めかしく輝き、その表情は苦しみに似ているのだけれども、目の前に差し出されている柔筒を嬉々として舐めているようにも見える。
 きっと、自分も同じなのだと実加は思う。あれほど淫らに感じられていたナマコ体への淫らな腰の躍動も、気づけば自然に行っている。腰をくねればくねるほど、気持ちいいんだもんっ♪状態なのだ。

「みゅー?」

 だから、唇の前に麻里子と同じようにナマコ体&イソギンチャク部が差し出されても、実加はためらうことなく、そりゃもう元気よく、しゃぶりついた。

「みゅみゅみゅ♪」

 嬉しそうなうにちゃんの鳴き声。それを素直に表すように、実加の胎内に埋没しているナマコ体はさらに奥へと突進した。熱い粘膜をぐにゅぐにゅ刺激しながら。
 まるで、オマ○コのイソギンチャク部と口内のイソギンチャク部がキッスするような勢い。現実にそうなったら、それはもうかなりスプラッタな状況なのだけれども、今の実加には、それでもいいと感じられるほどの、快感真っ最中。

「あふ、あうっ……ん、ふうううーんっ!」

 口から洩れる声。エロエロな響き。旦那が聞いたら思わず噴射してしまいそうな色っぽい、喘ぎ。それはそうだ、旦那には入れられたこともない深さまで穿たれ、旦那にはしたこともない口淫で、うにちゃんを悦ばせているのだから。

「ああんっ、ちゅ、うんっ!……すごいわ実加さん、そのお尻の振り方、んっ、すごいセクシーよ……でもっ、そんなんじゃすぐ、イッちゃうわよ……あんっ、うにちゃんっ!」

 イカされちゃう、のだ。この奇っ怪うねうね生物に。最近夫婦生活では、ほんのちょっぴり演技入りだした実加が、どうも完全にイカされちゃうらしいのだ。

「ん、ぐ……っ、むふーっ!」

 激しく唸る自分の耳にも聞こえてくる、ぬちゃぬちゃ音。もちろんうにちゃん粘液でぐしょぐしょのおっぱいとかお尻とかが激しく揉まれている。そこからも音。でも、ぬちゃぬちゃ音は別の場所から。一番大きく聞こえてる、場所。
(気持ち、イイよお……っ!もう、うにちゃん最高……うにちゃんで、うにちゃんのにゅるにゅるナマコで、わたし、イッちゃう……っ!)
 腰の振り鋭く。よだれだらだら。胸ぎゅいーん。あと愛汁びしょびしょ。女が多ナマコ体生物にイカされようとしてる、直前。

「……んふ、うんっ!いいわうにちゃん……わたしも実加さんももうすぐイッちゃうわよ……うにちゃんは、どう?」

 甘く濡れた、麻里子の囁き。それは、うにちゃんにも実加にも向けられてるようで。

「みゅ……みゅーっ!」
「ああっ……うにちゃんも、もうすぐなのね……あうっ、あはっ!……ね、実加さんもやっぱりイクんでしょ?……いいの?中にうにちゃん挿れたままで……うにちゃんの、すごいことになっちゃうわよ……く、ううっん!」

 すごいこと?すごいこと?
 でも、うにちゃんスメル及びうねうねナマコ体及びぐにゅぐにゅイソギンチャク部に、全身さらには子宮近くまで蹂躙されちゃってる実加には、もはや「すごいこと」に思考を向ける余裕はなかった。
 ぶっちゃけ、「すごいこと」を期待してるかも。すごーく、期待してるかも。

「……その様子じゃ、このままイッちゃっていいみたいね……い、ひいっ!……うにちゃん、わたしも準備O.K.よ……こないだよりずっと濃くて熱いの、うんっ……オマ○コやお尻に、いっぱいいっぱいちょうだい♪」

 そういって麻里子は、また目の前のナマコ体にくちづけを始めた。さっきとはちょっと違う、吸うようなキス。それがきっと、麻里子とうにちゃんの合図。横目の実加にも、分かる。

「みゅ、みゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅ!」
「ん、ぷ……っ、いいわうにちゃん、わたしと実加さんに、んちゅっ、熱いの、ちょうだい……っ!」
「んーーーーーーーっ、むーーーーーーーっ!」
「みゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅみゅーっ!」

 びちゃ。
 びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ!
 そりゃあもう大量に。10数本のナマコ体の先端から、一斉に。当然、胸や腰に巻きついてたナマコ体からも。実加の口の中に入ってたナマコ体からも。熱くとろけたオマ○コの奥深くに入ってたナマコ体からも。
 実加、麻里子、白濁。それ以外に描写する単語なし。
 その恐るべき放出は、挿入や前後運動など比べ物でなく。実加はあっという間に、イッた。当然、隣の麻里子も。液まみれの二人の女の躰は、ぶるぶるケイレンしている。
 たしかに、すごかった。躰中に浴びせ掛けられる白濁液と、胎内に溢れた大量の白濁液で、溺れてしまうかと思った。

「みゅー、みゅー、みゅー……」

 うにちゃん荒い息。まだナマコ体の先端から、未練がましそうにびゅるびゅるっ、と。

「……ね、みか、さん……?」

 麻里子の声。口からナマコ体がぬるっと抜けた実加も、まだ緩く続く激しい絶頂の余韻に浸りながら、ゆっくり顔を上げる

「……は、い」
「子供、産んじゃうわよ……うふふ」
「……え?」
「だってわたし、うにちゃんにいっぱいいっぱい注がれちゃって、もう生んじゃったの。うにちゃんの、子供。うふふふふ……」
「う、そ……っ!?」
「最近は、その子もこの気持ちいいこと手伝ってくれるようになっちゃって。だから、多分男の子よね?うふふふふふふふ……」

 麻里子の笑い声に、うにちゃんの鳴き声も重なった。そして、隣の部屋からも、うにちゃんそっくりの鳴き声が。みゅーみゅーと。


 これは地球の危機かもしれない、と実加は思い始めていた。
 きっとうにちゃんは、どこか遠くの星から地球を侵略しに来た宇宙生物なのだ。
 可愛い鳴き声で女性の母性本能をくすぐり、家に入り込んだあとは、あのうにちゃんスメルを発する。
 うにちゃんスメルにやられて女性がエッチな気分になったら、あの10数本のナマコ体を駆使して躰中をぬるぬるぐちゃぐちゃ。
 そして最後には、あの白く濃く熱い液体を大量に注ぎ込んで、女性を孕ませるのだ。自分たちの子供を。


 うにちゃんと、うにちゃんの子供を幸せそうに抱く全裸の麻里子を残して、実加は自宅に戻っていた。
 すでに旦那も帰宅。食卓で夕飯を食べている。
 旦那は公務員だ。どこかしらのつてを使って、うにちゃんの脅威を防げないだろうか?と実加は考えている。
(うにちゃんは危険よ……わたしみたいにちょっと寂しさを感じちゃってる奥さんたちなんか、一発でうにちゃんの子供を身ごもっちゃって……ああ、恐ろしいっ!)
 思い出される、うにちゃんの攻撃。もし、世界中の人妻たちがあの恐ろしい快楽に溺れてしまったら……!

「あなた!」

 実加は机をドンッ!と強く叩いた。

「どうしたんだ、実加?」

 旦那が、聞き返して来る。











「ペット、飼ってもいい……?」
<2006.01.13 UP>