■ どこでもいっしょ 7 沢村様 |
●沢村版「どこでもいっしょ」 - 7 『帰省もいっしょ』 |
「両親に紹介したいにゃ」 「……。お前、実家があるならとっとと帰れ」 「がーん!冷たいにゃ…二人は熱い夜を過ごした仲なのにゃ」 「ストーブの前で暴れて火事にしかけたよな」 「尻尾を撫でてくれた手…感じたにゃ」 「メンタム塗っただけだろうがー!」 「で、今日帰省するにゃ。帰省もいっしょ☆褥もいっしょ☆」 「しないしない。……。で、家はどこなんだ?」 「世界のどこかにあるにゃ」 「そーゆー阿呆なスケジュールに合わせる余裕はない」 「実は隣町の2丁目3番地にゃ」 「うっ」 「これなら一緒に行けるにゃ?嬉しいにゃ」 「ね…猫の分際で人間様をひっかけおって……」 「ひっかけるにゃ? トロは生でもOKにゃ」 「いい加減に不可能という事を憶えろ、お前」 「不可能…。……。身体のサイズの都合できっと後背位は……痛いにゃ!痛いにゃ! 頭ぶつと痛いにゃー!」 |
●沢村版「どこでもいっしょ」 - 8 その1 |
「何だその格好は」 「厚底ブーツにゃ」 「……。いや、深くは追求しないが……」 「渋谷系ファッショにゃ」 「ファッショでどうする、ファッションだファッション」 「毛繕いしたぬらぬら美白ぼでぃで悩殺にゃ」 「ぬらぬらはやめい」 「でも実は舌で舐めての毛繕いじゃないにゃ」 「?」 「道玄坂で買ったローションにゃ」 「とっとと風呂入って流してこい!この馬鹿猫っ」 「酷いにゃ…っ、ひどいにゃっ!厚底ブーツ履いてこれで屋外でも立ちっぱなしでも 背後からでも前からでもバンバンOKにゃのに! ぬらぬらローションで愛の世界もパワーアップなのに酷いにゃー!」 「ちょっとあンた舐めてない!?」 「わぁ!お前いきなり飛びこんでくるなっ」 「トロはまだ舐めてないにゃ」 「ふっ…甘いわね、ローションはぬるぬるし過ぎるとストレスが溜まるのよ」 「げほっ」 「ト…トロぬるぬるし過ぎているにゃ!?」 「そんなのじゃ腰を押える事がまず無理よ!」 「そんな事を堂々と威張るんじゃないっ!」 |
●沢村版「どこでもいっしょ」 - 8 その2 |
「ちなみにメカさんは知っている。苦くはあっても渋くはない」 「どこで飲んだのよ、あんた」 「ちょっと苦くても我慢してぐびぐび飲むにゃ」 「ぐびぐびは難しい。20歳成人男子の一回あたりの平均量は……何故メカさんを 叩くのだろうか」 「ふっ…いい!?分量じゃないのよ!問題は濃さよ!」 「生々しい話題はやめい!」
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