■ ふぇろ〜しっぷ in the Room 沢村様 |
Scene - 11 |
少し悪戯が過ぎるかもしれない…そんな事を考えながら山崎は瑞穂の座る位置を軽く調節した。基本的にその類の店で女を買っても二人同時などといった3人以上の現場に挑む事はなかった山崎は、この状況を純粋に楽しむより先に多少考え事が浮かんでしまう性分らしい…もっとも、「最年長者の責任問題」や「家庭的事情」といった所の事態の本質とは些か離れた場所にある事柄であるが。 膝の上で自分の胸板にぴったりと背中を預けながらも膝を合わせ続けている少女に、山崎は苦笑いを浮かべてから瑞穂の肩越しに向かい側の壁に半ば横たわりかけている男女を見る。 今後どの様な動きをするのか…お手並み拝見と言った感で自分を見る武藤に続き、その膝の上で身じろぎしながらやや気恥ずかしそうにほとんど横たわりかけている身体を起こす綾香と視線が合った。 「まぁ、気にせずに」 短い言葉に、武藤は面白そうな、綾香は怪訝そうな表情を浮かべるのを見てから山崎はゆっくりと瑞穂の肩を撫でる。冬場の体育館などでは作業を始めない限り汗を掻く事などなく、乾いている筈のYシャツがほのかに湿っている様に感じられるのは、瑞穂の肌が火照っている為に他ならない。 「ゃ……兄さん…、お願いだから…許して……」 「酷い事はしないよ」 耳元で囁きかけた瞬間、瑞穂の肢体がびくりと跳ね上がった。この状況で酷い事も何もないのだが、瑞穂にはノリや弾みで楽しむと言った要素が足りないのは以前から考えていた事だった。――と言って軽く楽しみ始める様では山崎の興を削がれると言うものなのだが。 「でも…そんな……こんなの…いや」 あまりの恥ずかしさに小さな声しか出ないのか、Yシャツの裾をやはり前身頃で抑える瑞穂のヒップが直接スラックスの上に乗っている光景に、山崎は苦笑いを浮かべながら瑞穂の両肩に手を添える。小動物の様にびくりと強ばる華奢な肩をYシャツの上からなだめて、山崎は武藤を見た。 「すまないが見学させて貰おうか。――瑞穂も少しは知っておいた方がいい」 「いや……、兄さん…だって……私は…津田さんと顔見知りなのに……」 「室生さん……。――ぁんっ…神くんっ…だめ……まだ始めちゃいや」 瑞穂と綾香の躊躇いを断ち切るかの様に、ぐいと武藤の手が白い膝を山崎達に向けて割り開いた。先刻よりもはっきりと視界に飛び込んでくるぬらつく下腹部を、Mの字に足を開かせた手が先刻の愛撫ですっかり緩んだ谷間を左右に開かせる。 「先刻からもう見られちゃってるよ、綾香さん」 「あぁ…空気つめたいの……神くん…意地悪しちゃいやあ……は…ぁ……んっ」 標本の蝶の様に谷間を開いたまま、神の空いている指がゆるやかに粘膜の表面を滑った。鮮やかなサーモンピンクの粘膜の谷底の小さな空洞でねっとりとした粘液がささやかな泉をつくり、溢れた液体は武藤の手によって塗り広げられて既に薄い柔毛と内腿の付け根近くまでをべっとりと濡らしている。 「――彼女もよく濡れるクチか」 「兄さん……そんな……言っちゃいや…こんな場所で……」 たかが似たような状況の二人とはいえ公衆の面前での淫靡な状態をわずかに咎める様に哀願する瑞穂だったが、その身体が居心地悪げにちいさくよじられている事に山崎は気づいていた。 |